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西木屋さんとカナギ道具

カナギ漁で「めのは鎌(ワカメ鎌)」を実際に使っておられる、屋号西木屋の才吉さんを尋ねました。[2012.5.4.]
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「かなぎ漁」とは、船から箱めがねで海中のを覗き、長い柄の付いた漁具で獲物を捕る漁法です。才吉さんの船には、めのは鎌のほかに、サザエやす、アワビかぎほか、獲物にあわせて何本もの道具が積まれていました。才吉さんは係留してある船で箱めがねとサザエやすの使い方を実演して下さいました。西木屋さんとカナギ道具_a0122123_18251084.jpg

こちらはテングサをとる「てんつき」。西木屋さんとカナギ道具_a0122123_18305544.jpgこれも岸壁で実演下さいました。これらの漁具の鉄部分はすべて沖光製だそうです。


鉄部分も手作りしておられるのが海苔を摘む道具「けんがら」。ブリキ缶など身の回りの薄い鉄板を加工するそうです。これも作り方を実演して下さいました。西木屋さんとカナギ道具_a0122123_18361966.jpg


それにしてもサービス精神旺盛といいますか。私達が、お聞きしたことに、どんどん実演まじりでお見せ下さる才吉さん。道具そのものも魅力的ですが、それを使っておられる方と直接お話しするのは、本当にわくわくします。才吉さん、ありがとうございました。

by satetuno | 2012-05-31 18:44 | 人と道具  

松新さんとワカメ鎌に柄をつける

沖光製の新しいワカメ鎌に、松新さんの御指導をいただいて、柄をつけました。[2012.5.4.]
松新さんとワカメ鎌に柄をつける_a0122123_950273.jpg

「柄にする竹はどこのがいいですかね?」と尋ねるわたしたちに、「これ」と、ちょうどいいのが2本。「あなたたちが必要になると思って用意しとった」と。ううう、恐れ入ります。この竹は隣の海士町(中の島)のものだそうです。「細く、節の間隔が広く、ちょうどいい。日頃から何かのために採って乾かしてある」のだそうです。

松新さんとワカメ鎌に柄をつける_a0122123_9563941.jpgまず竹の節を鉈で削ります。同時に虫食いがないか調べます。鉈は竹用の鉈と、隠岐鉈の両方を使います。写真の隠岐鉈は「菊光」の印があります。西ノ島に昔あった鍛冶屋さんです。これは松新さんのお父さんの道具です。

松新さんとワカメ鎌に柄をつける_a0122123_1024386.jpg次に竹の反りを正します。炭火であぶりながら少しずつすすめます。これで竹の準備は完了です。

松新さんとワカメ鎌に柄をつける_a0122123_10263286.jpg今回は鎌にも一細工します。沖光さんは「わかめ鎌にも2種類あって、これはわかめ専用の細いのだから、竹に刺すだけで簡単に柄がつきます」とおっしゃいました。しかし、ここからは松新流です。万が一抜け落ちるといけないので根本を曲げて”掛かり”をつけました。鉄の加工は田島の得意分野です。

松新さんとワカメ鎌に柄をつける_a0122123_10302399.jpg竹に穴をあけ、掛かりの部分をはめ込み、化繊の紐で縛ります。紐の終わりは、ほつれないよう炙って溶かしておきます。

松新さんとワカメ鎌に柄をつける_a0122123_10314623.jpg新しいワカメ鎌の完成です。以前のものよりも少し長めです。

by satetuno | 2012-05-25 10:39 | 人と道具  

宮地さんの道具

西ノ島でもう一軒、船越で岩ガキ養殖をされている宮地さんを訪ねました。[2012.5.4.]

宮地さんの道具_a0122123_9562422.jpgこの時期は育った岩ガキを水揚げするシーズンで、先日の中上さん同様、一塊になっている岩ガキを一個ずつに割り分け、表面の付着物を磨く作業をしておられました。

以前、宮地さんは土木関係のお仕事をされていそうで、使う道具もビル等の現場で見かけるエアー工具です。コンプレサーの空気圧で打撃を与え、コンクリートや表面のタイル、塗装等をハツリとる道具だそうです。宮地さんには手慣れた道具で、岩ガキの取り分けで割れや傷を付けてしまうロスが2%、98%は綺麗にとれるとおっしゃっています。宮地さんの道具_a0122123_1091996.jpg
宮地さんの道具_a0122123_1015521.jpg


宮地さんは「この方法がもっと広まればいいと思っています」と、本当に気さくにお話し下さいました。ありがとうございました。

by satetuno | 2012-05-22 10:25 | 人と道具  

岩ガキの「なかがみ養殖場」を訪ねる

2012.5.3.
西ノ島の珍崎(ちんざき)という集落にある「なかがみ養殖場」の中上光さんを訪ねました。岩牡蠣の出荷作業で「鉈(ナタ)」を使われると聞きいたからです。
中上さんは日本で初めて岩牡蠣の人工種苗による養殖をされた方だそうです。

この頃の私達は沖光さんとおつき合いする中で、道具だけでなく、それを日常的に使っている方々に、より惹かれ始めているようです。そこで沖光製にこだわることなく、
「島でどんな方が、どんな道具を使っておられるのか」ちょっと訪ねまわっています。

岩ガキの「なかがみ養殖場」を訪ねる_a0122123_18294614.jpg
まず目についた「鉈(ナタ)」
隠岐鉈ではありません。これは軽トラックの板バネから手作りのものだそうです。鉈の峰をゴム槌などでたたくと、普通の鉈では潰れてしまうが、これだと潰れないそうです。地金が付いてないからかな。あと重さや重心も使う人よって工夫されていました。すばらしい。

岩ガキの「なかがみ養殖場」を訪ねる_a0122123_18401473.jpg
こんな道具もありました。鉈というか包丁と呼ぶべきか。
岩ガキの「なかがみ養殖場」を訪ねる_a0122123_18423150.jpgこれらはどれも海中からあげた岩ガキの塊を、1つずつに分解していく道具ただそうです。


岩ガキの「なかがみ養殖場」を訪ねる_a0122123_18462982.jpgこちらは一個ずつに分けた岩ガキを磨く道具。研磨機ですがワイヤーブラシの親分みたいなのは、貝専用のものだそうです。

岩ガキの「なかがみ養殖場」を訪ねる_a0122123_18564640.jpgあとは持ち帰って食べる行程です!貝開きの道具で貝柱を切り、殻をとります。これは各ご家庭で使いやすいものを使っておられます。
岩ガキの「なかがみ養殖場」を訪ねる_a0122123_194962.jpg

焼火の宮司さん宅では、「果物ナイフが一番!」とのこと。
また波止の松新さん宅では「カキ用はこれ!」と専用の道具が。さすが。やはり道具は使ってこそ生きますね。それぞれのこだわりが面白いです。

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この日、当然のように島のみなさんと岩牡蠣パーティーになりました。

by satetuno | 2012-05-09 19:23 | 人と道具