2012.5.3.
西ノ島の珍崎(ちんざき)という集落にある「なかがみ養殖場」の中上光さんを訪ねました。岩牡蠣の出荷作業で「鉈(ナタ)」を使われると聞きいたからです。
中上さんは日本で初めて岩牡蠣の人工種苗による養殖をされた方だそうです。
この頃の私達は沖光さんとおつき合いする中で、道具だけでなく、それを日常的に使っている方々に、より惹かれ始めているようです。そこで沖光製にこだわることなく、
「島でどんな方が、どんな道具を使っておられるのか」ちょっと訪ねまわっています。

まず目についた「鉈(ナタ)」
隠岐鉈ではありません。これは軽トラックの板バネから手作りのものだそうです。鉈の峰をゴム槌などでたたくと、普通の鉈では潰れてしまうが、これだと潰れないそうです。地金が付いてないからかな。あと重さや重心も使う人よって工夫されていました。すばらしい。

こんな道具もありました。鉈というか包丁と呼ぶべきか。

これらはどれも海中からあげた岩ガキの塊を、1つずつに分解していく道具ただそうです。

こちらは一個ずつに分けた岩ガキを磨く道具。研磨機ですがワイヤーブラシの親分みたいなのは、貝専用のものだそうです。

あとは持ち帰って食べる行程です!貝開きの道具で貝柱を切り、殻をとります。これは各ご家庭で使いやすいものを使っておられます。
焼火の宮司さん宅では、「果物ナイフが一番!」とのこと。
また波止の松新さん宅では「カキ用はこれ!」と専用の道具が。さすが。やはり道具は使ってこそ生きますね。それぞれのこだわりが面白いです。

この日、当然のように島のみなさんと岩牡蠣パーティーになりました。